【仏教解説】「無我」を知って、しがらみから抜け出そう
仏教はブッダという人が始めた宗教で、世界宗教の1つでもあります。
そんな仏教の教説を知ることで、自分の心から豊かになるというのが本記事の目的です。本記事では仏教の1つの教理である「無我」の解説をしていきます。
無我を知ろう
仏教における「無我」とは、自分が無いことを指します。
そもそも、「自分」とはどういう存在でしょうか?一度考えて見てください。
タンパク質でできた「この体」は、左脳の働きによって「これは自分だ!」と認識されているのです。
科学的に考えれば、人間だって原子などの集まりに過ぎないのに、なぜか「この体」を特別視してしまう。あなたの服や隣接する床、空気などは「あなた」だと左脳は認識しません。これってよくよく考えてみればおかしなことだとは思いませんか?あなたが身に付けるメガネは、「あなた」ではないのでしょうか?
仏教では「我」があるせいで欲望(専門用語で漏と呼ばれます)が生まれてしまい、欲望を追いかけることで「苦」になると考えられます。
つまり「私」の欲望を満たすために、大金持ちや美男美女を求めてしまうことが「苦」だというのです。
では、そもそも「私」が存在しないとすれば、全ての欲望は消えて無くなるわけです。だって、ただのタンパク質と水でできた肉の彫刻のために欲望を満たしてあげる必要なんかさらさらないわけですから。
「仕事と生殖を放棄し、現象を観察して執著(しゅうちゃく)の対象から厭離し離貪して、渇愛を滅尽すれば寂滅為楽(涅槃)の境地に至れる」とするのが仏教の教理で、この文の「執著の対象から厭離し離貪」というのが、つまり「欲望をなくせ」ということだから、無我によって「寂滅為楽」=めっちゃ楽しい状態になれるのです。
無我に気づき、楽になろう
「無我」について理解していただけたでしょうか?具体的にこの「無我」に「気づく」ためには瞑想をコツコツと実践していくことが重要です。脳の錯覚から解放されるために、瞑想をして苦の根源に気づき、欲望をせき止めてしまうのが最終目標です。
「瞑想を実践してみたい!」という方は、こちらのサイトが参考になると思います。(https://yuchrszk.blogspot.com/p/part1-part2-16000-2013google10-13-ng.html)
瞑想には、寿命を延ばす効果や、ダイエット効果、ストレス解消、集中力アップなど、素晴らしい科学的効果がありますので、少しずつでも試されてみてはいかがでしょうか。
ぜひ、瞑想で無我に気づき、涅槃のすごい楽を目指してみてください。
今回の参考文献
ニー仏さんの非常にわかりやすい仏教入門書。仏教予備知識ゼロの私でも理解できた良書です。